2009年09月14日

坪田醤油を支えた人びと 3 

■たつの市御津町岩見 恵比寿神社の碑■

岩見港.jpg  岩見港醤油蔵跡.jpg  岩見銀行の文字.jpg

 岩見銀行は明治30(1897)年開業と伝えられ、本拠地を御津村岩見に置き、頭取に同じ村の海運業者仲間で醤油醸造家としても成功を収めていた上西宗兵衛がおさまり、本店を御津村岩見に据え支店を5箇所に設け出張所を3か所設置している。海岸通に面した本店の建物は洋館風の洒落た建物だったが惜しくも撤去されなにも残っていない。出船入り船で賑わったであろう岩見港の、岸壁の路地に沿う民家の重厚な厚みの軒庇と太い梁に、醤油蔵の記憶を留めながら薄暗い部屋のどこにも諸味(もろみ)粕や麹の移り香はとっくの昔に潮風に追いやられ、嗅ぐことはとうてい無理だった。
 港をくまなく見渡せる背後の荒神山に鎮まる恵美須神社への石段脇の玉垣に、「株式会社岩見銀行」明治44年11月の文字が確認できる。本拠地岩見の産土の森への奉納は、岩見銀行創設後の順調な伸展もさることながら、上方へ朝鮮半島へと醸造物や海産物の販路を拡大していく就航船の安全を祈願してのことなのだろう。
posted by 早春 at 21:11| Comment(0) | 地域史話最前線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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